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【海外の反応】「”スケーティングスキルが高い”って何?また、誰がSSの項目で高い評価を受けるべきなの?」

   

 

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フィギュアスケートの話題で少し専門的な内容になると、「スケーティングスキル」という言葉がよく出てくるかと思われますが、そういった話をする度に、何を以てスケーティングスキルが高いと言え、そしてどうすれば演技構成点のSS(スケーティングスキル)の項目で高い評価を得られるのかということが気になってしまうという方は少なくないでしょう。

そこでですが、いつもお世話になっている海外フォーラムに、このテーマにぴったりなスレッド、『What are good ‘skating skills’? Who should get high SS scores?:”スケーティングスキルが高い”って何?また、誰がSSの項目で高い評価を受けるべきなの?』が建てられていました。

中々ヘビーな話題ではありますが、参考になるような意見が多数投稿されていましたので、今回はこのスレッドをご紹介させていただこうと思います。

 

 

 

 

✔【海外の反応】「”スケーティングスキルが高い”って何?。そして、誰がSSの項目で高い評価を受けるべきなの?」

 

※今回はこちらに投稿されているコメントを「海外の反応」としています。

↓↓↓↓

 

●Personally I think good jumps affect PCS the most, but we are talking about SS only. Anyways, my questions are:

– Someone said Ashley should use less crossovers so she would get higher score in SS, but this doesn’t seem to apply for all skaters? I see no connection between too many crossovers with good/bad score for SS. Should skater limit the amount of crossovers in their programs?

– If a skater uses too many crossovers in a program, even if she/he gets good speed, does that count as having good SS? For example, someone said Haruka Imai was underrated, as they said she was fast on the ice etc, but some people have pointed out her speed mostly come from excessive usage of crossovers. So which scores you would give out for her SS?

– If a skater uses less crossovers than most skater and their crossovers are effective, (for example Patrick Chan can enter the quad toe with just 2 crossovers) should they get more credit for the difficult jumps they execute well (like more GOE) or they should only get credit in the SS score?

和訳:

演技構成点に最も影響するのはジャンプを成功させることだと思うけど、私からの質問は以下の通りです。

-アシュリー・ワグナー選手はクロスオーバーの回数が少ないため、SSの項目で高い評価を得ていると言う方がいますが、しかしそれは全てのスケーターに当てはまるようには思えませんし、過度なクロスオーバーとSSの評価に相関があるようにも思いません。スケーター達はプログラムの中で、クロスオーバーの回数を制限すべきなのでしょうか?

あるスケーターがプログラムの中で過度にクロスオーバーをしたとして、しかしその結果素晴らしいスピードが得られていたとすれば、それは評価されるのでしょうか?例えば、ある人は今井遥選手について、スピードがあるのに評価がされていないと言い、そしてまたある人は、そのスピードの大部分は過度なクロスオーバーから来るものだと指摘する人もいます。

仮に、あるスケーターのクロスオーバーの回数が他の選手よりも少なく、かつそれらが効果的に行われていたとすれば(例えば、パトリック・チャン選手は僅か2回のクロスオーバーから4回転トゥループを跳びます。)GOEの面でも評価を受けるべきなのしょうか?それとも、SSの項目「のみ」での評価を受けるべきなのでしょうか?

 

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クロスオーバーとは↑の画像の様に、足を交差させてスピードを上げる基本的な動作を指します。

4回転トゥループなどの高難度ジャンプの助走段階によく見かける動作ですが、近年の「繋ぎ」の重視によってこれをみかける回数は減りましたね。

 

●If the skater is using crossovers, plural, to gain speed for the jump, I wouldn’t think the number of crossovers would make much difference in the GOE. I’d expect the actual speed gained and maintained into and out of the jump, whether there were any more difficult skills than crossovers closely preceding the jump, and how much of a break (telegraphing) there was between the crossovers/other skills and the takeoff would be more relevant to the GOE.

和訳:

ジャンプの助走のために複数のクロスオーバーをすることについては、私はその回数は「GOEの面では」さほど違いを生まないと思う。実際にどのくらいのスピードが得られて、それがインからアウトまでの流れでどれだけ維持されているのかということや、ジャンプまでにクロスオーバーよりも難易度の高い繋ぎが含まれているかどうがということと、合間の休憩がどのくらい長いのかということの方がGOEには関係してくると思う。

 

Here is a video of Artur Gashinksi:

He doesn’t have deep edges and SS are not his strong point. You can see that when he changes directions, he slows down. Also the trace his skates leaves on the ice are neither perfectly straight, nor like an S.

in contrast we have Patrick Chan here:

He generates speed a lot easier (he needs less crossovers), his body has a deeper lean towards the ice and is not standing straight all the time and looks ‘smoother’ on the ice.

As far as I understand a skater with good skating skills can do as many crossover as he/her pleases, it’s more about overall blade control and whether the skaters needs the crossovers to gain speed.

和訳:

これはガチンスキー選手の動画です。

彼はエッジが深くなく、SSの項目は稼ぎ所にはなっていません。動画をご覧になればわかるかと思いますが、彼が方向転換するとき速度が落ちていますし、また、滑った跡が完璧な直線とも、S字とも言えない様になっています。

 

それに対して、パトリック選手はこれとは対照的です。

彼はより簡単にスピードを生んでいますし(多くのクロスオーバーを必要としないという意味)彼の体が、リンクに対してより深く傾いています。終始直立しているということがなく、そしてリンクを「よりスムーズに」移動しているように見えます。

 

私が理解するところの「高いスケーティングスキルを持つ選手」とは、クロスオーバーの回数を制御することができるというより、全体的にエッジのコントロールができているのかということや、スピードを上げるためにクロスオーバーを必要としているかどうかだと思います。

 

●>As far as I understand a skater with good skating skills can do as many crossover as he/her pleases, it’s more about overall blade control and whether the skaters needs the crossovers to gain speed.

I disagree. Crossover is a way to gain speed, a skater who uses too many crossovers before big jumps doesn’t seem to have good ability to maintain speed like other skaters who use less crossovers before big jumps.

For example I’d tend to think that a skater who only has 2-3 crossovers before the quad (with good speed, like Patrick and Yuzuru) as having much better SS than skaters who use 4-5 crossovers before the quad.

和訳:

>私が理解するところの「高いスケーティングスキルを持つ選手」とは、クロスオーバーの回数を制御できるというよりも、全体的にエッジのコントロールができているのかということや、スピードを上げるためにクロスオーバーを必要としているかどうかの問題だと思います。

私はこの意見には賛成できませんね。クロスオーバーはスピードを得るための方法ですが、難易度の高いジャンプに挑戦する前に過度にクロスオーバーをしている選手は、スピードを維持する能力があまり無いように思えます(多くのクロスオーバーを必要としない選手と比較して)。

たとえば 、4回転を跳ぶまでに2回~3回のクロスオーバーしか必要としない選手(例えば、パトリックや、ユヅル)は、4回~5回もしている選手に比べてSSの項目で高い評価を得ている傾向があります。

 

 

 

 

■クロスオーバーの回数とスケーティングスキル、そしてGOEの関係性。

 

今回は特に、クロスオーバーの回数とスケーティングスキル、そして(ジャンプの)GOEとの関係に着目した議論を紹介させていただきましたが、海外の方々の意見も参考にして、ちょっと自分で最初の質問に答えてみようと思います。

 

1.スケーターはクロスオーバーの回数を制限すべきか。

A:多くのスケーターができるだけクロスオーバーの回数を減らすため(少ない回数でスピードを得られるようにするため)の訓練をしているというのは事実としてあります。例えば、羽生選手は過去のインタビューでクリケットクラブでの練習によって「漕ぐ回数が減った」ことを「成長」と捉えられていました(タイトルは覚えていませんが、まだyoutubeに上がっていると思います。)。

よって、その回数で十分なスピードが得られているのであれば、クロスオーバーの回数が少ない方がいいという可能性は高いと思います。

 

2.あるスケーターがプログラムの中で過度にクロスオーバーをしたとして、しかしその結果素晴らしいスピードが得られていたとすれば、それは評価されるのか。

A:これは1の回答より、SSの項目では評価されることは厳しいと思います。

 

3.仮に、あるスケーターのクロスオーバーの回数が他の選手よりも少なく、かつそれらが効果的に行われていたとすれば、GOE(ジャンプ)の面でも評価を受けるべきなのしょうか?

A:ジャンプのGOEの評価観点として「難しい入りをしているかどうか」というものがあり、それは例えば、如何に複雑な繋ぎを挟んで、高難度のジャンプを成功させているかということや、どれだけ助走スピードは速いかというこを指します。クロスオーバーは基本的な動作であり、これは「複雑な繋ぎ」には該当しませんし、また、助走スピードが速ければ、クロスオーバーの回数とは無関係にジャンプの難易度は上がりますので、クロスオーバーの「回数」がGOEに大きく影響することは無く、それはSSの項目のみで評価されると思います。
※これは僕の意見ですので、あくまで参考程度にとどめておいてください。

 

 

最後に、今回は普段よりも専門的な話題に触れましたが、いかがでしたか?

こういった難しい話を知らなくてもフィギュアスケートの演技を楽しむことは十分に可能ですが、深いところまで踏み込んでみると、一つの演技をより多くの視点で楽しむことができるようになりますので、興味を持たれた方はそういったことを専門的に取り扱われているようブログなどに訪問してみるといいかも知れませんね・・・!

 

 


 

 - ◯フィギュアスケート, パトリック・チャン

たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

Comment

  1. 結月 より:

    興味深く読ませていただきました。
    結弦君がクリケットにいって、スケートスキルが上がり、こぐ回数が減ったという話を松岡修造さんに説明している番組を私も拝見した記憶があります。
    クロスオーバーやジャンプの数?で得点が落ちたと言う解説を昨年くらいから聞くたびに、佳菜子ちゃんがどの試合だったかで凄く得点が低く出て会場がざわついた事ありましたよね。それを思い出します。
    やっぱりある程度フィギュアの勉強をした上で、より楽しく試合やショーを楽しみたいものです。
    ありがとうございました。

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