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フィギュアスケート 2016-2017期のルール変更まとめ&その所感 【ザヤ緩和とステップの大きな厳格化】

      2016/09/09

 

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4月14日にISUの規定するフィギュアスケートのルール変更に関する文書が公開されたということで、各所で話題になっています。フィギュアスケートのルールは難しい表記が多く、内容を理解するのを倦厭しがちですが、今回は結構重要な変更点が複数ありましたので、とりあえずはシングル限定で、できるだけわかりやすくまとめていこうと思います。

 

■要素別変更点まとめ

 

情報元はこちらです。これはISUによる公式文書ですが、主な変更部分には下線が引いてありますので、原文が気になる方はぜひともその点に注意して見てみてください。

 

厳格化されたルール

 

・【重要】ステップのレベル要件の難化

解説:

これまでステップのレベルは「レベル要件」と呼ばれる4つの項目を何個満たしているのかによってレベルが決定されていたのですが、そのうちの一つの項目である、「3連ディフィカルトターン要件」の部分でルールの厳格化が見られました。

3連ディフィカルトターンとは、簡単に言えば「ディフィカルトターン」に区分されているターン(ブラケット、カウンター、ロッカー..etc)を3つ連続して実行する技なのですが、これまではレベル4を獲得する時だけ、この技を「両足で」合計2回行う必要があり、それ以下のレベルでは片足で2回行ってもレベル要件として認められたのですが、今後は、「全てのレベルにおいて」両足合計2回行わなければレベル要件として認められなくなりました(つまり、それを行ってもレベルを向上させる要素になり得ないということです)。

羽生選手や浅田選手といったトップスケーターは元々両足で3連を実行するプログラムを組んでいますのでそれほど問題は無いかもしれませんが、初めからレベル3以下目的で片足3連をレベル要件のあてにしていた選手にとっては、破壊力大だと言えるでしょう。

 

・【重要】SPのジャンプのGOE要素の厳格化

解説:

ジャンプエレメンツのGOEは、8つの評価観点の内、何個条件を満たしているのかによって決定されていたのですが、その中の内一つの要素の内容が変更されました。

2015-2016:第2項目 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る

2016-2017:第2項目 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作(SPにおいては、ジャンプに繋げる上で難しいステップ/フリースケーティング)から直地にジャンプに入る

SPのみのGOE要素が厳格化されたということになりますが、「難しい」の基準は明記されていません。もしかしたら、ディフィカルトターンをさしているのかもしれませんが、もしそうであれば恐ろしい変化だと言えるでしょう。(例えば、4回転の前動作としてよくあるスリー・ターンなどはディフィカルトターンに区分されていません。一方で、羽生選手の代名詞であるバックカウンター3Aは、ディフィカルトターンからのジャンプですので問題はありません。)

 

・【やや重要】ウィンドミルの制限

解説:ウィンドミルがレベル特徴として数えられるのに制限が加わり、最初に実行した1回のみに。(もしかしたら一部大きな影響でる選手がいるかも)

 

緩和or簡素化されたルール編

 

 

・【本日最重要】ジャンプのザヤ緩和

解説:

「ザヤックルール」と言えば、フィギュアスケートのルールの中でも1、2を争う残酷なものとして知られていますが、それが今回、大きく緩和される「かも」しれません

追記ISU総会にてザヤックルールの緩和は正式に承認されました。

ショートでは同じ種類のジャンプを2度以上跳ぶことが許されず(ただし、コンビネーションジャンプにおいて3T+3T、3Lo+3LoなどはOKです)記憶に新しいものの例でいけば、羽生結弦選手がスケカナで3A→2T→3Lz+2Tと跳んで2Tが重複してしまい、重複してしまったジャンプを含む3Lz+2T全体の得点が無効になるという大惨事が起きましたが、これからは、「重複したジャンプのみ」が無効になり、羽生選手の例に適応すれば、3Lzの基礎点は確保されるということになります。

また、フリーでもこれまでと同様に、同じ回転数における同じ種類のジャンプは2度まで重複が許されており、それを超過した場合は、その超過した要素全てを無効にするという規則になっていましたが、これが無くなり、超過分のジャンプのみが無効になります。

 

 

・【普通】コンビネーションスピンのポジション数表記の撤廃&V判定の基礎点変更

コンビネーションスピンのポジション数の表記が撤廃され、V(ジャンプでいうところの<みたいなものです)の場合の基礎点が変更に((F)CoSp1V 1.2→1.3、(F)CoSp2V 1.4→1.5)

 

・【やや重要】コンビネーションジャンプのV判定基準変更

解説:コンビネーションスピンで、2ポジションが認められたスピンがVとして評価されることになり、ポジション数の概念が希薄に。近年のルール内容の簡素化の流れの一つだと思います。

 

・【普通】スピンにおけるジャンプ要件の緩和

解説:スピンのジャンプ足換えがレベル特徴として数えられるには、ジャンプの前後に基本姿勢/非基本姿勢で最低2回転回る必要がありましたが、今回からはこれが無くなり、ジャンプ後の2回転以内に基本姿勢に達すればレベル特徴として数えられるようになりました。

 

 

■ザヤ緩和はかなり大きな変更点

 

先述の通り、ザヤックルールの変更は2016年の総会の決定に委ねられますが、重複ジャンプによるジャンプボックスの無効化は、男女問わずさらなる難しいジャンプへの挑戦に大きなブレーキをかける要素となっていましたので、もしこの新ルールが採用されれば、今までよりもリスクが軽減され、よりプログラムの構成に多様性が生まれるのではないかと思います。

もちろんザヤックルールを肯定する意見もあると思うのですが、個人的な感情としては「やりすぎじゃね?」と思っていましたので笑、僕としては嬉しいですね。

ただ、逆に言えば、更にジャンプのレベル(特に女子)が上がることが予想されますので、もっと高難度ジャンプを跳びたいと思っている選手にはプラスに、難易度よりも安定性を選ぶ選手には、あるいはマイナスになっているのかもしれません。

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たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

Comment

  1. 近藤千恵子 より:

    こんにちは♪はじめてコメントおくります。
    いつも貴重な情報ありがとうございます。
    長年フィギュアファンでいましたが、たつまにさんの情報に出会ってから、ますますフィギュアが楽しくなりました。
    今はシーズンオフで少しロスぎみですが、こうしていろいろ情報入ってくるので助かります♪

    シーズン中のライスト情報にはとくに感謝、感謝です。テレビ放送はNHK以外は編集されていて、フィギュアのスポーツとしての面白さが半減してると、ライスト見てしみじみ思いました。

    これからも、有意義な情報お願いします🙇
    楽しみにしています。

    近藤千恵子

  2. Angie Ishikawa より:

    はじめまして!
    ISUの文書を見ても解読不能なうえ知識がないので誰か助けて!と思っていました。
    辿り着きました、こちらへ!
    ありがとうございます!
    私はただただ好きなだけで子どもの頃からフィギュアスケート観戦を楽しんでいます。
    とは言えもっぱらTV観戦でいつかは生で!と思ってましたがチケット争奪戦すごそうですね。
    あまりにも嬉しかったのでコメントさせていただきました。
    これけらは読ませていただきます。
    本当に辿り着いてよかった!

  3. さゆめ より:

    フィギュアスケートのルール改正は毎年のようにあり、なかなか分かりづらいですよね。今回は(私なりに)理解しました。ありがとうございます!
    ネット情報はスルーすることがほとんどでしたが(どうも抵抗がある‥)、中にはちゃんとした書き方をしている方もいるんだと知りました。

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