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【海外記事】『ジャンプで新境地を開拓した、”新たな四回転の王者達”』

   

 

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本日は海外記事のご紹介です。

今回ご紹介させていただく記事は、icenetworkさんの『’New Quad Kings’ broke ground with jumping skills:ジャンプで新境地を開拓した、”新たな四回転の王者達”』というもので、’15-’16シーズンにジャンプ技術において革新的な試みを見せた、若きジャンプスター達にスポットライト当て、その挑戦の意義や与えた影響について丁寧な文章で解説されています。

 

【海外記事】『ジャンプで新境地を開拓した、”新たな四回転の王者達”』

元記事はこちらです→『‘New Quad Kings’ pushed technical limits of sport

この記事では、”新たな四回転の王者”として中国のボーヤン・ジン選手を筆頭に、宇野昌磨選手やネイサン・チェン選手、ダニエル・サモヒン選手といった若い選手達が取り上げられているのですが、今回はこの文章の中で印象的だった箇所を抜粋し、翻訳していこうと思います。

 

■それはボーヤン・ジンから始まった

The movement started last summer, when a video circulated showing Jin, then 17, landing a quad lutz-triple toe combination. But practice is practice; competition is a whole other animal.

Jin wasted little time in taming that beast. At the Cup of China in early November, the Chinese youngster perfomed a total of six quads, including a quad lutz-triple toe combination, the first of its kind landed in competition.

訳:このムーブメントは昨年の夏から始まった。当時17歳だった、ボーヤン・ジンが4Lz-3Tのコンビネーションジャンプを降りえう動画が流されたのである。

練習は練習、大会とその他のものは全く別物であるが、しかし、ジンは早くもこの怪物を手懐けてしまった。11月初旬の中国杯では4Lz-3Tを含む計6本の四回転ジャンプを披露したのである。

 

Jin’s quad-laden campaign rolled on, highlighted by a record-breaking showing at the Four Continents Championships, where he became the first skater to cleanly land six quads at an ISU competition and perform three different quads in a single program (lutz, salchow and toe). At the world championships in Boston, he was again credited with landing half a dozen quads, though only two received positive Grades of Execution.

Still, his bronze medal in Boston was a landmark achievement: It signified the first time a Chinese man had made the world podium.

訳:ジンは四大陸選手権にて、ISUの大会で初めて6本の四回転ジャンプをクリーンに降り、一つのプログラムで3種類の四回転(ルッツ、サルコウ、トゥ)を披露したスケーターとなった。そして、ボストンの世界選手権では、二つの四回転のみがプラスのGOEの評価を得るにとどまったが、再び半ダースの四回転ジャンプを降りたのである。

しかしそれでも尚、ボストンでの銅メダルは歴史的な快挙だ。中国人の男子選手が世界選手権の表彰台に上がったことは、史上初の出来事であったのだ。

 

■追随

Two days after his history-making performance in the short program in Saint Paul, Chen did himself two better, landing four quads in the free skate — a first for an American men’s skater — en route to a third-place finish. At 16, Chen became the youngest man to finish in the top three at a U.S. championships in 43 years.

訳:セントポールでの歴史的なパフォーマンス(全米選手権’16において、ネイサン・チェン選手がショートで2本の4回転ジャンプを降りた演技)から二日後、チェンはアメリカ男子としては初の、フリースケートで四本の四回転ジャンプを降り、3位で大会を終えた。16歳という年齢で、43年間に渡る全米選手権の最年少のメダル獲得者となったのである。

In March, Samohin, then 17, claimed the world junior title, and he did so in dramatic fashion, hitting three quads in his free skate to rebound from a ninth-place showing in the short. His victory, like Jin’s, held greater significance, as it was the first ISU championship won by a skater from Israel.

訳:3月には、当時17歳のサモヒンが世界ジュニア選手権のタイトルを獲得したが、彼はショート9位から、フリーで3本の四回転を成功させて逆転するという、劇的な勝利を果たしたのだ。彼の優勝もまた、ジンの時のように大きな意義を持ち、ISU主催大会における初のイスラエル出身のスケーターとなった。

Finally, at the Team Challenge Cup last month, 18-year-old Uno hit a quad flip in his short program and did so again in the free skate to write his name in the record books as the first skater to land that jump in competition. (His countryman, Daisuke Takahashi, attempted it several times in his career but was never successful.)

訳:そして先月のチーム・チャレンジ・カップでは、遂に18歳のウノがショートプログラムで四回転フリップを成功させ、フリーでもこれを再現し、初めて競技会で四回転フリップを降りたスケーターとしてその名が記録された。(同じく日本のダイスケ・タカハシは複数回に渡ってこのジャンプに挑戦していたが、成功には至らなかった)

 

■四回転の兄弟達

All four of these men are bound by a common mindset: They refuse to let their age or relative experiece hold them back.

After the short program in Saint Paul, Chen said, “It was a big risk, but this was the best time to do it. My body is capable. This is the perfect time to try it, when I’m still young.”

訳:この4人全員に共通するマインドセットは、「相対的な経験や、年齢にとらわれない」である。

セントポールでのショートプログラムの後、チェンは「これには大きなリスクが伴いまずが、今がそれを実行する最良の時なのです。僕の体は耐えることができています。まだ若いぞという時に試すのが完璧なタイミングです」

Jin offered a glimpse at his audacity at the Grand Prix Final in December.

When asked to describe his “dream” free skate, he replied, “I would dream of my free program with only quad jumps or triple axels, and no other triples at all.”

訳:12月のグランプリ・ファイナルでは、ジンはその豪胆さを垣間見せた。フリースケートの”夢”について尋ねられた時、彼は「僕は、フリーで全てのジャンプを4回転とトリプルアクセルにする夢を描いています。他のジャンプは、一切なしで」

Samohin made his proclivity for risk-taking clear in an icenetwork interview from February.

“I compete in men’s singles skating, and that risk must be in the blood of a man!” he boldly declared.

訳:金曜日のicenetworkのインタビューでは、サモヒンはリスクを負うことについての彼の考えを明らかにした。

彼は大胆なことに「僕は男子シングルで戦っています。そのリスクが、男の血肉になります」と宣言した。

Disappointed with a sixth-place finish at the world championships, Uno cranked up his game for the inaugural team event in Spokane.

“I just tried the quad flip in this competition because I want to try it more next season,” he said through an interpreter. “I want to use it for my main jump.”

ウノは世界選手権では6位と残念な結果に終わったが、スポケーンで創設されたばかりのチームイベントのためにエンジンをかけた。

「来季により多くの回数挑戦できるようにするために、この大会で四回転フリップを入れました」通訳を介して、彼はそう答えた。「僕は、このジャンプを自分のメインとして使いたいです」

 

■「次」は果たして・・・・・?

Progams with only quads and triple axels? Quad flips becoming the standard? Could this really happen?

“I really think this is like a limitless year,” said Aaron, who might try as many as three quads in his free skate next season. “You see a quad lutz-triple toe and it makes you think anything is really possible. And now I am seeing Russians doing quad lutzes, so it’s becoming the norm. It’s so cool to see the sport evolve.”

The four youngsters featured in this article made amazing strides on the technical side of the sport this season, and they did so because they all share a common attitude — that is, a dissatisfaction with the status quo.

訳:四回転とトリプルアクセルだけのプログラム? 四回転フリップが標準のジャンプになる? これは果たして起こり得るのか?

「本当に、限界が無いような1年でした」と、来季のフリースケートで3本の四回転を跳ぶであろうマックス・アーロンが語る。「四回転ルッツを見ると、本当になんでも可能なんだという気持ちになります。そして今では、(練習で)ロシアの選手たちが四回転ルッツの練習をしているところを目にしますので、つまり標準的になりつつあるということです。スポーツの進化を目にするのは、とてもクールですね」

当記事で取り上げた四人の若きスター達は、今シーズンに技術的な側面で目覚ましい進歩を遂げたが、それは彼ら全員に通ずる心構え――現状に満足しない があったからである。

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というわけで、今回はジャンプ技術の限界に挑戦した4人の若い選手達の特集記事でしたが、この記事を読んで改めて「信じられないようなシーズンだったな」と思います。僅かワンシーズンで4Lzと4Fの成功を目にすることができ、SPとFSで合計5本や6本の四回転を跳ぶ選手が複数人現れるようになったというのは、少なくともバンクーバー時代ではあり得なかったことでしょう。

元記事では、ここでは紹介しきれなかった文章が全て掲載されています。語彙が豊かで読み物としてもとても面白い記事ですので、興味を持たれた方は是非とも読んでみてください→『‘New Quad Kings’ pushed technical limits of sport

 


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 - ◯フィギュアスケート, ◯海外の反応, ネイサン・チェン, ボーヤン・ジン, 宇野昌磨

        
たつまに
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