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【海外記事】『エフゲニア・メドベージェワ:ロシアの鉄の王女』 羽生選手については「彼のような人は今までに見たことが無い」

   

 

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今回は非常に読み応えのある海外記事のご紹介です。

タイトルは『EVGENIA MEDVEDEVA: RUSSIA’S IRON PRINCESS:エフゲニア・メドベージェワ:ロシアの鉄の王女』というもので、2シーズン前よりほぼ全ての大会で優勝してきたエフゲニア・メドベージェワ選手の今シーズンを本人のインタビューを元に振り返った記事になります。

グランプリファイナル、欧州選手権、世界選手権といった初めて参加した大会での心境、スケーターとしての哲学、更には羽生選手への言及等、様々な興味深いトピックについてが掲載されていますので、興味を持たれた方は是非とも続きを御覧ください。

 

✔『エフゲニア・メドベージェワ:ロシアの鉄の王女』

 

※元記事のURLはこちらです。今回はこの記事の中で印象にに残った部分を和訳しています↓↓

 

■自己分析

Medvedeva described herself as quick-tempered and, in some ways, suspicious. She said that she does not always believe what she is told but prefers to discover things herself. “But my best character trait is my obstinacy,” Medvedeva said. “I am very stubborn, and in order to achieve something, I’ll go to the very end. I believe that a certain hot temper is helping me. Together with all my bad character traits though, I have positive ones: I am sympathetic and supportive — at least I think so.”

メドベージェワは自身を「短気」で、幾つかの点で「懐疑的」と説明した。彼女は伝えられたことを常に信じるというわけではなく、自ら物事を発見していくことを好むと言う。

「ただ、私の一番の性格は頑固さです」とメドベージェワは語った。「私は本当に不屈で、何かを達成するためには最後の最後までやり通します。ある意味で、短気さが自分を助けていると強く思うんです。自分の悪いところも全部総合して、私はこのような前向きな考えに至りました:私は同情的て、協力的である――少なくともそうだと思います」

 

■バルセロナでのV

“At first, I didn’t even think I qualified, so it was a success for me. I just worked at skating clean and well, and I did that. When I was told that I came close to the World record, I almost freaked out. I never expected that. I never had this kind of score, and I never had such high components.”

「当初、私はファイナル進出さえ叶わないと思っていました。ですので、あれは私にとっての成功でした。私はただクリーンで上手な演技を披露できるように努め、それをやったのです。私が世界記録に肉薄しているということを聞かされた時、私は殆ど狼狽えてしまいました。そんなこと、全く予期していなかったのです。こんな点数、一度も記録したことがありませんでしたし、こんなに高い構成点を頂いたこともありませんでした」

Setting new records, however, is not where her focus lies. “I just want to skate even better,” she said. Tutberidze believes that Medvedeva can and will do just that. “I think she can go higher. This is not yet the limit for her. I’m not talking about scores — because different panels score differently — but about her performance. I know that she can skate better. We were joking that her score compared to Yuzuru Hanyu’s wasn’t really that high,” Tutberidze added with a laugh.

彼女は世界記録を更新したが、しかしながらそれは彼女が重要視する事では無いという。「私はただ、よりよい演技を披露したいのです」と彼女は語った。

コーチのトゥトベリゼは、メドベージぇワならば可能であり、実現するだろうと信じている。「彼女なら更なる高みを望めます。これは彼女にとっての限界点ではないのです。審査員が違えば得点も異なってくるわけですから、私は得点のことを言っているわけではなく、彼女の演技そのものについてを言っています。彼女ならもっと良い演技を披露することができます。私達は二人で、こんなジョークを言っていたんです。”ユズル・ハニュウと比べたら、そんなに高い点数では無いわね”と」トゥトベリゼは笑いながら話しを加えた。

 

 

■欧州選手権:ダブルアクセルの失敗と、優勝後の涙

The double Axel, never her friend, was shaky, but she earned enough positive grades of execution on the other elements and a high component score to win the segment. “Going into the Axel, I thought, ‘Do it; do it,’ and, when I fell, I was like, ‘Oh no.’ I just had let it go. I lost my focus, and that is something I need to work on,” she explained.

(欧州選手権では)彼女が決して得意としないダブルアクセルが乱れたが、他の要素で高いGOEを稼ぐことができたために、優勝するだけの高い構成点を獲得することができた。

「アクセルへの向う時、私はやるんだ、やってやるんだと思っていましたが、転倒してしまった時には、ああ、なんてことだと思いました。あとはどうにでもなってくれと、集中力を切らしてしまいました。これが私が取り組むべき課題なのです」と彼女は説明した。

When the scores came up and she ranked first in the free and first overall, the tears flowed. Medvedeva had conquered Bratislava, winning the title by 5.46 points over Radionova. “I cried for the first time out of happiness. I never did that before,” Medvedeva said. “But I was just so overwhelmed with emotion. I was so incredibly happy. I have no words. Right after my victory, I had no thoughts, but then the first thing that came to my mind was to thank my coaches. Without them, this never would have happened, and I’m so grateful to them. These were my first Europeans, and everything was new to me.

(演技の終了後に)スコアが表示され、フリーと全体で1位になったということを知った時、彼女の涙が溢れた。メドベージェワはブラチスラバを制し、ラジオノワを5.46点上回って優勝したのだ。

「多幸感で涙を流したのは初めてでした。そのようなことは決して経験したことが無かったのです」とメドベージェワは語った。

「私は本当に感情に圧倒されていました。信じられないくらい、幸せでした。なんと言い表していいのかがわかりません。優勝した直後は何も考えられませんでしたが、一番最初に頭に思い浮かんだことは、コーチ陣への感謝です。あの人達無しでは、このようなことは起き得なかったと思いますので、とても感謝しています。これは私の初めての欧州選手権でしたが、全てのことが私にとって新しい経験になりました」

 

■世界からの注目:「誰かに声をかけられてみたい」

“If you get attention, it means that somebody is interested in you, so I can deal with it very well. It is nice, and it is encouraging that I also have a lot of fans who support me,” the reigning Russian champion explained.

「注目を集めるということは、誰かが興味を示してくれていることになります。ですので、私はとても嬉しく対応をしています。自分を支援してくれるたくさんのファンが勇気づけてくれます」と現ロシア女王は説明した。

She is still able to live a normal life in Moscow and, for the most part, people do not recognize her when she is out in public. “Nobody has ever approached me,” Medvedeva said with a hint of disappointment in her voice. “It would be interesting. But once, in the winter, I was in the metro with my hood on, and a young couple was standing next to me. The girl said, ‘This is Zhenia Medvedeva!’ I looked up, but they did not approach me. But it was really nice to be recognized.”

彼女は今のところ、モスクワで平穏な生活を送ることができているという。公共の場に繰り出しても、大部分の人々には気付かれないようだ。

「まだ誰にも声をかけられていません」とメドベージェワは声を落とす。「(声をかけられたら)面白いだろうに。しかし一度、あれは冬のことですね、私は地下鉄でフードを被っていたのですが、一組の若いカップルが私の隣に立っていたんです。そして、女の子の方が”あれ、ジェーニャ・メドベージェワだよ!”と言ったので、私は見上げたのですが、彼らは結局話しかけてはくれませんでした。でも、気付いてくれたのは本当に嬉しかったですね」

She remains grounded and said she does not feel like a star. “Honestly, I don’t feel any change with my friends. I don’t have so many close friends, but the ones I have are really important to me. The support of people close to me and my friends means a lot to me,” she said. 

彼女は地に足をつけて、自分がスターになったという風には考えていないという。「正直にいいますと、私は友達に対する態度を何も変えていません。親しい友だちは少ないのですが、その一人ひとりが私にとって大切です。親しい人や友達からの支援は、私にとって大いに意味があります」と彼女は語った。

 

■ユズル・ハニュウ、彼のような人は今までにみたことが無い

Medvedeva said she enjoys watching the men compete. At the Grand Prix Final, she rushed to the tribune to watch the men’s free skate and was especially impressed by Hanyu. “He jumps so easily — even the jumps that others don’t even think of,” she said. “I really respect him. He is fantastic. I haven’t seen someone like him before. And he is a nice guy. I chatted a bit with him, and I can say that he is always positive and funny. But he works very hard, and, for that, he gets my respect. He inspires me.”

メドベージェワ曰く、男子の試合を見るのも楽しんでいるという。グランプリファイナルでは、彼女は男子フリーを見るために会場へ急ぎ、特に羽生の演技には感動したという。

「彼はとても簡単そうにジャンプを跳びます――他の選手がそのように思っていないジャンプでさえも」と彼女は話した。「本当に尊敬しています。彼は卓越しています。彼のような人は今まで見たことがありません。また、本当にナイスガイです。私は彼とちょつとお喋りをしたのですが、彼はいつでも常に前向きで、面白いと断言できます。ただ、それでいて彼はとても努力をする、これこそが私が彼を尊敬する理由です。彼は私にインスピレーションを与えてくれます」

 

■今後の戦術について

She likes to do triple-triple-triple combinations in practice but said that, pointwise, it is not worth doing them in competition. When it comes to learning the triple Axel, Medvedeva did not hesitate to respond. “For sure, I won’t try the triple Axel. The Axel is not my jump,” she said with a smile. “If I want to learn something new, I’d do the quad Salchow. But I haven’t tried it yet.”

彼女は練習で3-3-3のコンビネーションを跳ぶことを好んでいるが、得点の観点では競技でするには相応しいものではないという。トリプルアクセルの習得については、メドベージェワは躊躇せずにこのように反応した:「もちろん、トリプルアクセルには挑戦しません。アクセルは得意なジャンプではありませんし」と笑顔で語った。

「もし、私が何か新しいものを習得するとすれば、四回転サルコウになるでしょう。ただ、まだトライはしていませんね」

Tutberidze sighed when asked whether she would let her student train a quad jump. “We’ll see. She is pestering me for the second year with this question already, but for now no. I think right now it is not necessary,” she said. “But I don’t have to stop her. She trusts us, and it is easy for me to work with her. You can talk to her; she accepts criticism very well and listens. Zhenia has a big heart and an understanding of what she needs to do. She loves what she is doing.

トゥトベリゼは自身の生徒に対して4回転ジャンプを練習させるかどうかという質問に対して、溜息を付いた。「そのうち分かりますよ。彼女は2年目に既にこのことで私を悩ませましたが、今のところそれはだめです。直ちには必要ないという判断です」と彼女は語った。「ただ、彼女を止める必要もありません。彼女は私達に信頼を置いていますので、彼女とトレーニングを積むのはやりやすいです」

「彼女は話せますよ。(私の)批判も受け入れますし、よく話しを聞いてくれます。ジェーニャは大きな心を持っていて、何をすべきかを良く理解しています。彼女は自分がしていることを愛しています」

 

※元記事の文章量は膨大であり、翻訳したのは一部です。興味を持たれた方は是非ともリンクから飛んで全文を読んでみてください

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ここまで長かっただろうと思いますが、本当にお疲れ様でした。

個人的には、この記事は最近の中でトップ3に入るくらい面白く読めました。決して怯むことの無い世界女王としてのメドベージェワ選手と、普通の女の子としての彼女の二面性を見ることができたような気がして、より好きになりました。

特に、意外にも「誰かから声をかけられたい」と思っているところが可愛かったですね。世界選手権で日本の記者に対してセーラームーンの歌を歌ったのも、そういう気持ちがあって、もっと日本人のファンの人達を楽しませたいと思ったからなのかもしれませんね。

ところで、メドベージェワ選手は10月1日ののジャパン・オープンにポゴリラヤ選手と共に出場されるようです。欧州チームとしてはハビエル選手の出場も決まっていますので、今年の欧州チームも本当に楽しみです^^

 

 - ◯フィギュアスケート, エフゲニア・メドベージェワ

        
たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

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