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本当は遠く険しい、ステップの「レベル4」。レベル獲得の仕組みをざっくり解説!

   

 

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ステップはジャンプ等に比べてルールが複雑なことから、「レベル3」、「レベル4」といった最終的な結果は確認するようにしているものの、その先の原因についても調べているよという方はあまり多くないかと思われます。

しかし、そういった結果の原因を大まかにでも知ることによって、ステップそのものに対する考えの変化が生まれたり、応援している選手の新たな魅力に気付けるようになったりします。

今回はステップシークエンスの「レベル」の仕組みに注目し、どうしたらレベルを獲得することができるのかを簡単に説明していますので、興味を持たれた方は続きを御覧ください♪

 

 

 

1.ステップシークエンスの4つのレベル要件

 

基本的にステップシークエンスのレベルは、以下に示す4つの「レベル要件」によって決定されます。

  • 1.必須要件
  • 2.ステップ中の回転
  • 3.ステップ中の身体の動き
  • 4.3連続の難しいターン

これらの中で最も重要なのが1番の「必須要件」ですので、まずはこの要件についてざっくりと説明しようと思います。

 

1.1 獲得し得るレベルを左右する「必須要件」

「必須要件」が何故最も重要なのか、それは獲得し得る最高のレベルがここで決まるからです。

 

この要件では、ISUによって明確に定義されている6種類の「難しいターン」と「難しいステップ」※1が、ステップシークエンス全体の中で何種類、何回実行されているかを見るのですが、その評価基準は以下のように決まっています。

  • 最低限に多様:上記の6種類を使って、少なくとも合計5個の難しいターン、及びステップを含める。どの同じ種類も数えて良いのは2回まで。
  • やや多様:上記の6種類を使って、少なくとも合計7個の難しいターン、及びステップを含める。(以下同文)
  • 多様:上記の6種類を使って、少なくとも合計9個の難しいターン、及びステップを含める。(以下同文)
  • 複雑:上記の6種類を使って、少なくとも合計11個の難しいターン、及びステップを含める。どの同じ種類も数えて良いのは2回まで。この内、5種類の難しいターン、及びステップは左右の両方向で実行されていなければならない。

:具体的にはツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカーと呼ばれる技が「難しいステップ」に、チョクトウという技が「難しいステップ」に区分されています。

 

さて、上記の基準によって下された評価によって、獲得することができるレベルの最大値が決まるのですが、それは以下のような対応関係になっているんです。

  • 最低限に多様→レベル1
  • やや多様→レベル2
  • 多様→レベル3
  • 複雑→レベル4

つまり、話しをまとめますとこういうことです。

A国代表のたつまに君が、なんとかへろへろになりながらも難しいターン、及びステップを10個クリアしたとします。そうしますと、まず最初に説明した基準に従って必須要件の評価は「多様」になり、そして獲得できるレベルの上限が3に設定され、他のレベル要件をいくら頑張ったとしても、必ずレベル3以下になるということになります。

ここではレベルの「上限」について説明しましたが、最終的な結果の計算方法も非常に単純で、必須要件を含む4つのレベル要件を何個満たしているのかによって決定されることになっています。これは例を見るとわかりやすいと思いますので、いくつか示しておきます。

 

■ケース1

1.必須要件:「多様」(レベル1獲得, レベルの上限が3に)
2.ステップ中の回転:OK(レベル2獲得)
3.ステップ中の身体の動き:OK(レベル3獲得)
4.3連続の難しいターン:OK(レベル3まで!残念!)

結果:レベル3

 

■ケース2

1.必須要件:「複雑」(レベル1獲得、レベルの上限が4に)
2.ステップ中の回転:OK(レベル2獲得)
3.ステップ中の身体の動き:要件満たせず
4.3連続の難しいターン:OK(レベル3獲得)

結果:レベル3

 

■ケース3

1.必須要件:要件満たせず(他の要件の結果にかかわらず、レベルがベーシックに固定)

結果:ベーシック(レベル1より下の評価)

 

残り3つのレベル要件につきましては、必須要件のような複雑なシステムはありませんので気軽に読んでいただければと思います。

 

 

1.2 ステップ中の回転

 

観点:完全に体が回転する左右への回転。各回転方向ともに、ステップシークエンスの全体のパターンの1/3以上はカバーすること。

補足:これは「この技で回ること」という風には決まっておらず、とにかくどんな動きでもいいですので「完全に1回転」することによって「回転した」と認定されます。ツイズルやループなんかはこれに入るかと思われます。

 

 

1.3 ステップ中の身体の動き

観点:少なくともステップシークエンス全体のパターンの1/3において身体の動きを使っていること。

補足:「身体の動きを使う」とは、体幹のバランスに影響を及ぼすような動きでなければなりません。リンクに対して平行に滑りながら、上半身だけでクネクネとした動きをしてもダメだということですね。

個人的に高橋大輔さんがいい見本だと思います。あれだけエッジを傾けて上半身を動かしても一切よろけません(引退した今も)。

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1.4 3連続の難しいターン

観点:明確なリズムで実行される3つの「難しいターン」の組み合わせを各足で異なるものを1つずつ行うこと。

補足:所謂「3連ディフィカルトターン」というやつです。難しいターンに区分されるツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカーのうちから3つを組み合わせて連続的に実行する必要があります。途中でどれか一つでも技が認定されないとおじゃんになりますので結構これでレベル4を撮り損ねている選手は多いんじゃないかと思っています。

 

 

2.レベル4って本当に難しい!!

 

章のタイトルの通りです笑

今回解説しました通り、ステップシークエンスのレベルというものはほんの些細なことで簡単に落としてしまいますので、いままで爽やかな表情でレベル4を取り続け、なおかつその他のスピンやジャンプのこなしてきた選手達は本当に化物だと思います。

最近ですと「レベル4はとって当たり前」という風潮になっていますが、実際には遠く険しい道程があり、様々な制約を乗り越えなければならないということを知っていただけたら幸いです^^

 - ◯フィギュアスケート

たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

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