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エリック・ボンパール社は、何故旧GPエリック杯のスポンサーを降りたのか?

   

 

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フランスでのGPと言えば、多くの人は「エリック・ボンパール杯」を思い出すことでしょう。

これは、フランスのエリック・ボンパール社が筆頭スポンサーであることからそのまま大会名になっていたのですが、実は今季からは「フランス杯」という名称に変わっています。

これは一重に、エリック・ボンパール社がスポンサーを降りたからという理由に尽きるのですが、そこで最も気になる事柄は「何故、スポンサーを降りたのか」ではないでしょうか。数日前、icenetworkよりこの話題に詳しい記事が掲載されていましたので、今回はそれを元に原因を紐解いて行こうと思います。

 

 

✓スポンサーを降りた理由とは。

 

今回ご紹介させていただく記事『Bompard: ‘We achieved what we wanted to achieve’』には、今年スポンサー辞退を発表したエリック・ボンパール社とのインタビュー模様が掲載されているのですが、icenetwork側の「何故、スポンサーを辞退するにいたったのですか」という質問に対して、同社は次のようにその「原因」を説明しています。

 

Icenetwork: What made you decide to stop?

Bompard: In 2014, the Trophée was forced to leave Paris, as the arena was undergoing major construction. We moved to Bordeaux. We understood and accepted (it). The arena was not ready on time, and it was empty. Then in 2015, they said it would be held in Bordeaux again, although the Paris arena had reopened. The competition was cancelled halfway (through), after the terrorist attacks in Paris — except all the funds we had given were not cancelled at all! None of it came back to us.

Throughout last spring, we tried to figure out whether the Trophée would take place at all in 2016, after these two years. We inquired with the French federation. I suppose that people then were focusing on the ISU elections (where Didier Gailhaguet, the president of the French Federation of Ice Sports, was one of the candidates). Nothing came back. We wrote at the start of the summer to say that it was more than time for us to make our own decision and commitment. We got no answer. We couldn’t wait any longer, so I decided that we had done our time.

記者何故、スポンサーを辞退するに至ったのですか?

エリック・ボンパール社2014年の時、(これまでの開催地であった)パリの会場は大規模な建設工事の最中でしたので、強制的にパリ以外で開催する他ありませんでした。そういうわけで、2014年大会はボルドーで開催したのです。このことについては、我々も致し方ないと理解し、承認しました。その時のボルドーの会場は準備が整っておらず、何もありませんでしたね。

そして2015年、フランススケート連盟はパリの会場の建設工事が終わっていたにも関わらず、もう一度ボルドーで開催するぞと通告して来たのです。更に、パリのテロ攻撃により大会は中止となり、私達が投じた資金も全く払い戻されることはありませんでした。我々の元には何も返ってこなかったというわけです。

春の間中、これらの2年間に続いて2016年は一体全体どこで開催されるのかを把握しようとしていました。我々はフランススケート連盟にも尋ねました。しかし、おそらくISU総会の方に意識を集中していたからか、何も返答がありませんでした。夏の時点で、もう時間がないという旨の文書も送っても一つの返事も頂けませんでした。我々はもはや待つことができませんでした。そのため、スポンサーを降りることに決定したのです。

 

また、icenetworkの「スポンサーに復帰することはないか」という質問に対しては以下のように答えています。

Icenetwork: So you won’t sponsor skating anymore?

Bompard: Everything has to come to an end, I suppose. I have no regrets, except the process itself. The pain won’t last, but all this could have happened in a much better way.

It’s not worth doing all we did to be left out the way we were. Yet don’t get mistaken: I really hope that the Grand Prix of France meets with great success. Such a competition is really difficult to organize, and I do hope that it is a real success for everyone. It won’t be us anymore, but I may switch my TV set to see the event.

記者すると、もうスポンサーとして復帰することはない?

エリック・ボンパール社全ての物事には終わりがありますので、そうだろうと思います。辞退に至った過程を除いては、後悔はありません。終わり方としては、もっと良い方法があっただろうと思います。

我々のやり方でできないのであれば、(開催する)価値がありません。誤解をしてほしくないのですが、私はフランス杯が大成功することを強く願っています。成功する大会を運営するのは非常に難しいですので、関わる全ての人々にとって真の成功になってほしいです。我々が運営することはありませんが、私はテレビでの観戦に切り替えようと思います。

 

この記事を通じて明らかになったことは、エリック社がスポンサーを降りた背景にはフランススケート連盟との確執のようなものが生まれ、それによって鬱積していったフラストレーションが爆発し辞退に至った、ということでした。

エリック社は旧エリック杯のスポンサーになってからずっとパリで大会を開催しており、メインの客層もきっとパリ市民の割合が大きかったと思いますので、2年連続ボルドーでの開催は客集めが難しかったんじゃないかなと。 また、会場もパリのものと比較すると明らかに美しさに欠けていましたので、こだわりの強いエリック社としては我慢の限界に達してしまったのでしょう。

ISU、フランススケート連盟、エリック社、この3つの組織が、どのような力関係になっているのかがわからないのであまり深く突っ込んだ話しはできませんが、エリック社が大会の筆頭スポンサーであることは間違いありませんので、それなりに資金を提供しているはずです。もしエリック社側の主張が事実であるとすれば、スケ連の対応はちょっと不味かったかなと思いますね。

現在、フランス杯には大会バナーがありません。真っ白なバナーは非常に殺風景で、如何に面倒なゴタゴタがあったかということを物語っていますが、今後のフランス杯が順調に態勢を整えていくことを願っています。

 

■フランス杯2016のライスト

今日から浅田選手、無良選手等がエントリーするフランス杯が始まります。ライスト(生放送)を視聴するためのリンクや、スケジュールはこちらにまとめていますので、興味のある方は是非利用してみてください^^

 

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たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

Comment

  1. P.エル より:

    はじめまして。
    インタビュー記事の和訳ありがとうございます!!

    GPフランス大会は会場の雰囲気がとても好きでした。
    私は、どうも最近のリンクフェンスの広告「○○式やせる」とか「当たるんです」とかの広告が気になっていました。
    スポーツでありながら美しさも競うフィギュアスケートだから、エリック社のフランスならではのこだわりを感じていたのですが、今年から撤退されたと知り、他の大会と変わらない雰囲気でガッカリしておりました。

    理由が分かり、大変残念ではありますが、新しいスポンサーに期待したいと思っております。

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