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【海外記事】『ランビエールはリンクの外側の時間を大切にする』 元世界王者が語るコーチング論とフィギュアスケートの進化。

   

 

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今回はトリノ五輪の銀メダリストのステファン・ランビエールさんに関連する海外記事のご紹介です。

現在はアイスショーのワールドツアーのみでなく、多くのスケーターやコーチを集めたトレーニングキャンプや講習会を開催したり、昨年のユース五輪の銀メダリストであるデニス・ヴァシリエフス選手(ラトビア)のヘッドコーチに就任するなど極めて多忙な毎日を送っているとのことですが、今回はそんなランビエールさんが多くの興味深い質問に答えています。

 

✔『ランビエールはリンクの外側の時間を大切にする』

 

元記事の全文はこちら:『Lambiel cherishes time on other side of boards』

 

Q: 選手たちが困難に直面しているのを見た時、スケート靴を履きたいと思うようになったりしませんか?

Lambiel: 確かにそういう時もありますが、コーチにはリンクの外でやらなければならない最も大切な仕事がありますし、また、生徒達が一度プログラムに入り込んでしまえばもはやコーチ達にできることはそれほどありません。最も重要なことは、生徒が活気を帯びている時には冷静になり、生徒が滑っている時には自分の練習はしないことです。私にとって、心をできる限り落ち着かせるようにすることはとても大切なんです。

コーチ達ができるベストな事は生徒達が自分自身を完全に表現し切れるように平穏な環境を作ることです。私は生徒達をサポートするため、生徒達が才能を発揮するための最高なコンディションを整えるためにここにいます。

 

Q: (欧州選手権での)先程の練習のセッションで、あなたはデニスに対して5分間身体を最大限広く使い、速いスピードで滑るように言いました。あれにはどのような理由があったのでしょうか?

Lambiel: あれは、最高の練習を終えた後の体全体を感じるためのものです。彼には自分の体の軽さを感じてほしい。私は彼を見るのがとても好きです。氷の上では強い存在感がありますし、彼の成長を見ていて惚れ惚れします。また、彼は力の出し惜しみはしません。常にやる気があり、高いレベルでやらなければならない事をこなします。

私とデニスは今や強い信頼関係で結ばれています。お互いを信じ合うことはどんな状況でも素晴らしい事です。

 

Q: 世界王者からコーチに転身した時はどういった気分でしたか?

Lambiel: 私は6年前からコーチングをし始め、その途中で多くのプログラムの振り付けを手がけ、そしてたくさんの講習会を開催してきました。講習会は知識をシェアしたり交換する機会を得ることができるのでとても好きです。実はここオストラバでも一つ講習会を催しました。自分の知識をシェアできるのはとても嬉しく感じますので、私にとって大きなものになりました。

私は競技者であった時も、当時の自分の振付師であったサロメ・ブルナーと共に振り付けに関わっていたんです。そんなわけで、競技者からコーチへの移行はスムーズでした。今ではまずまずコーチングの楽しみを味わっています。

コーチは、生徒たちに物事を体感させるための新しい方法を、常に見つけていく必要があります。視覚的な記憶を使うものがあれば、よりリズムにに集中したもの、より感情に集中したものもあります。自分の経験を伝えるためにこれらの中から最善の方法を見つけ出すのがコーチの仕事です。

 

Q: デニスの指導以外の活動はありますか?

Lambiel: 私はスイスのジュニアチャンピオン達の指導もしています。新進気鋭の才能達をフルタイムで指導するのは自分に大きな責任が伴いますが、それと同時に大きな喜びも感じているんです。

それに加え、私はショーへの出演も続けています。来週には『Arts on Ice』のツアーが、4月の終わりにはジェノバで私が座長を務める『Ice Legends』があります。その後には日本でのツアーもあります。さらには、毎年夏にはシェンペリー(スイス)でキャンプを開催しています。

 

Q: ネイサン・チェンの歴史的な5本の4回転のプログラムを見ていたと言及されていました。あなたの意見として、フィギュアスケートはどのような方向に進んでいると思われますか?

Lambiel: ネイサンは凄まじいプログラムを滑りました。あれはパフォーマンスとしてただただ素晴らしかったです。彼は最も難しいジャンプを降り、その一つ一つを完璧にこなしました。

今や次の目標はそれら全ての要素を一つに結びつけることです。仮に、チェンがプログラムの芸術的な面にまで完全に関わっていたとするならば、それでもあの信じられないようなジャンプを完璧に降りることができるでしょうか?

彼がそれを実現しようとし、感情的な要素を加えてくるのは間違いないでしょう。彼はそれを成功させるための全てを持ち合わせていますから、彼が既に達成したことについては驚きはありません。

人間の体には無限の資源と容量があります。規律、努力、知性、モチベーション、これらが合わされば物事はさらに進化していくと確信しています。規則正しく、物事に対して集中できている人ならば今後も継続して前へ進んでいくことができます。これがスケートとスポーツを美しくするのです。

私は、全てのスケーター達に若い選手たちの動向を追うことを強く勧めています。彼らはスケートの真のロールモデルであるだけでなく、社会全体にもあてはまります。彼らは信じられない程刺激的です。彼らが私に刺激を与え、我々全員が前進し続けるように促してくれます。

 

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これまで現役を引退したチャンピオン達には、世界をまたにかけてアイスショーを興行する人、テレビを通じてコメンテーターとしてフィギュアスケートの面白さを伝える人など様々な形がありますが、ランビエールさんの場合は自分が表現者として舞台に出るというよりも、教育者としてフィギュアスケートを後ろから支える側に注力しているようなイメージがあります。

指導者としてのランビエールさんは日本代表とも非常に縁が深く、昨年夏の全日本シニアの強化合宿でも指導者として参加されていました。日本選手のプログラムの振り付けを手がけることもあり、例えば宮原選手の今季のエキシビョンのいくつかはランビエールさんが振り付けをしていますね。

今はラトビアのデニス選手(通称ラトデニ)のコーチに就任していますが、今やデニス選手はヨーロッパの若手の中で非常に注目される存在です。現在欧州選手権に出場していますが、おそらく昨年の順位(12位)は超えてくるだろうと思っています。元々とても個性的な選手でしたので、ランビエールさんとのタッグはベストだったのではないかと思います。

ちなみに、↓は今季GPロステレコム杯のデニス選手の演技を見つめるランビエールさんです。この真剣な眼差しが如何に生徒を大切に思っているかが表れていると思います。

今後もデニス選手とランビエールさんのタッグに注目です^^

 - ◯フィギュアスケート, ステファン・ランビエール

たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

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