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【海外記事】『スケートへの愛のために:ジョシュア・ファリスが現役復帰を宣言』

   

 

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昨年7月、練習中の脳震盪の後遺症により引退を発表したアメリカのジョシュア・ファリス選手でしたが、予想を超える健康状態の回復により、現役に復帰することが明らかになりました。icenetworkよりこの経緯について非常に詳しい記事が投稿されていますので、今回はこちらをご紹介させていただこうと思います。

 

✓『スケートへの愛のために:ジョシュア・ファリスが現役復帰を宣言』

 

※元記事全文はこちらから

 

■心境の変化

 

私が最後にジョシュアの声を聞いたのは、彼の人生の中で最も苦しい一年間が終わろうとしていた時だった。2015年の全米選手権で3位に着け、世界選手権デビューを果たした後、ファリスは4回転トウループを練習していた時に誤って頭を氷に打ち付けてしまった。彼はその後すぐに2度連続して脳震盪にみまわれ、苦しめられた。

「長く、辛い一年でした」

昨年の6月、ジョシュアはicenetworkに対してそう告白した。「(現役続行は)余りにもリスクが大きすぎると正式に決断しました。脳震盪の影響に怯える必要の無い人生を送ります」

 

しかし、引退宣言から一ヶ月後、彼はその決断が間違っていたのではないかと思うようになったという。当時ファリスはWorld Arenaでコーチをしており、時間の経過と共にどんどんと体調が良くなっていったのである。そこで主治医に相談を持ちかけたのだが、これは当初「一度完治すれば、脳に永遠的な損傷が残る危険性は無くなる」と告げられていたからである。

「スケートと別れると決断してからも、僕はいくらか落ち込んだ気分になっていました。」と彼は認めた。

「その時から自分の考えが変わったんです」

 

■復帰への決断

彼は9月,10月までは引退した事についてあまり考えることは無かったが、11月の初旬に全力でのスケートを再開した時、次にすべき事が何であるかがわかったような感覚を憶えたという。

「僕が望んでいたよりもずっと順調に回復していきました」と彼は告白した。「感謝祭のすぐ後には、”うん、僕はトリプルアクセルを跳んでいる・・・・これは復帰してまた戦えるぞ・・・!”となったんです」

「僕が練習を初めて再開した時、リンクにいた二人組みに ”あら、あれからずっと練習していたの? ちょっと長めの休暇をとっていただけに見えるね” と言われたんです」とファリスは説明した。そして再び笑って「その時、自分はスケーターとしてとても多くの才能を授かっていたんだなと思いました」と話した。

「僕はデイモン(現役時代のコーチ)に会い、”あのまま終わりたくない。僕は復帰し、戦わないといけない” と言いました」これは12月のデイモンとファリスの会話だ。「彼は一言、”わかった”といった具合でした。僕が思うに、彼もクリスティ(同じく現役時代のコーチ)も、僕はまだ終わったわけじゃないということを分かっていたのだと思います。 周りにいた人達も、まだスケートを辞めるのは早過ぎると分かっていました。当初、僕は、そんなことはない、それは彼らの希望的観測だと思っていたのですが、実際は彼らが正しかったんです」

 

訳:今日、僕の復帰を宣言することができて信じられない程幸せです!! 僕が本当にできる事をみなさんに見せたくて待ち切れません!

 

■復帰への道のり

11月の初旬に練習を始めてからというもの、ファリスは今では日常的にジャンプの練習をしており、曰く、スケーティングのエッジはいままでに無いほど深くなっているという。オフアイスでの体づくりやコンディショニングにも熱心に取り組んでいるが、これらの部分ではまだ足りていない部分があるようだ。

最初の復帰戦としては、夏の中盤にかけて開催される一連の大会に出場する見通しだ。彼は2年間大会に出場していないことから全ての出場資格に関する有効なポイントを失っていたため、グランプリ・シリーズに出場するために米スケート連盟に対して申し立てを行う必要があった。

連盟によると、ファリスは2015年の世界選手権でトップ12位に入っていることからルール上「復帰した選手」の枠に組み込まれる可能性があるという。これにより、彼はシニアB大会への出場資格があり、夏の大会の結果でグランプリ・シリーズの一枠(スケート・アメリカに出場する可能性が最も高い)を得ることになる。

 

補足:ジョシュア選手のように2015-2016シーズンと2016-2017シーズンを休養している場合、2015年の世界選手権の結果が7位~12位の中に入っていればミニマムスコアに達していなかったとしても直近のシーズンのベストスコアで出場枠の選考を受けることができます。ジョシュア選手は2015年の世界選手権で11位でしたので、この枠に入ります。

 

ファリス曰く、復帰は偶然にも五輪シーズンと被ってしまうが、あくまで彼の目標は平昌五輪ではないようだ。

「五輪に出場できるようになったら嬉しい?もちろん。 可能か?イエス。 で、それは自分の最優先事項?それは違います」と彼は話した。「あくまで自分自身のために復帰したいです」

「復帰すると伝えた全ての人が喜んでいました。みんな、僕がやりきっていないということを知っていたんだと思います」

 

 

■新しいジョシュア

今だからこそファリスは過去のトラウマを語ることができるが、彼の人生の中のあの数ヶ月は確かに暗い現実であった。脳震盪のために光のある部屋では問題を抱えるようになり、静かな場所で時間を過ごした。彼は(気を紛らわすために)音楽とギター、両親とスポーツ心理学者のシルビーに向かった。

しかし、この離脱期間は彼に自分が誇りに思えるような人間、挑戦に対して熱心になれる人間に成長する機会を与えた。拠点のWorld Arenaではいつもマックス・アーロンに会っており、ジェイソン・ブラウンは習慣的に具合をみに来てくれたという。彼は今も自分の母親と住んでおり、World Arenaでのコーチ業も続けるつもりだ。また、彼はクリスティとデイモンがいれば、以前よりもさらに良くなれると考えている。

ファリスは大会で自分のベストを出そうとして何らかの理由でキャリアを通じて苦労したが、彼は離脱していた期間に「冷静さを保つこと」の大切さを見つけたため、過去の悪いパターンには陥らないと確信しているようだ。

その新しい思考法は、4回転について質問された時に明らかになった。

「僕は間違いなく4回転を努力します…..いや、いけないいけない。 “努力する” のではなく、”僕は四回転の練習をします” です」と彼は自分の発言を訂正した。「僕は昔の悪い習慣を断ち切る必要があります。 今は自分を落ち着かせることができます。 以前の僕は熱心に努力し過ぎていました。 4回転は簡単ではないので、(その他とは)別のジャンプとして扱っていく必要があります」

 

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脳震盪は単発で起こる分には寝て起きたら治っているというケースが多いのですが、ジョシュア選手のように短期間に何回も連続して起してしまうと、「癖」がついてしまいます。この脳震盪癖は非常にやっかいで、少し頭を振っただけで嘔吐してしまう程気持ちが悪くなったり、ジョシュア選手のように光に敏感になって通常の生活が送れなくなります。 昨年の7月のicenetworkの記事を見た時、これからのジョシュア選手が凄く心配になりましたが、記事にあります通り今はすっかり良くなっているみたいですのでホッとしました。。。。

ジョシュア選手はアメリカ男子の特徴、芸術的な美しいスケーティングや音楽の一音一音を拾い上げる身体の動きを体現する選手です。今久しぶりに大躍進の2014-2015シーズンの演技を見てみますと、本当に時間を忘れるぐらいうっとりとしてしまいます。焦らず、ゆっくりと試合のリハビリを重ねていき、次のグランプリシリーズでその姿が見れたらなと思います。

 

 

 - ◯フィギュアスケート, ジョシュア・ファリス

        
たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

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