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【海外記事】『バレエ経験がチェンのスケーティングを高める』

   

 

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フィギュアスケーターの中には幼少期にバレエを習っていたという選手が少なくないですが、アメリカのネイサン・チェン選手もバレエのバックグラウンドを持つ選手の一人であり、そしてそれが今のスケーティングに重要な役割を果たしているようです。

今回ご紹介させていただく海外記事『Dance background helps to enhance Chen’s skating』ではそんなネイサン選手とバレエの技術の関係性について本人のインタビューを含めて詳細に書かれていますので、興味を持たれた方は是非続きをご覧ください。

 

✔︎『バレエ経験がチェンのスケーティングを高める』

 

※記事全文はこちらからご覧いただけます。

 

バレエ界のレジェンド、ルドルフ・ヌレエフの『海賊』の静止画をいくつか検索して見て欲しい。

そして、ネイサン・チェンのショートプログラムの最初の30秒の時のスクリーンショットとそれを比較してもらいたい。

いくつかの点で — 特にチェンがジャンプをする前 — ネイサンとヌレエフが重なって見えるのだ。 チェンの腕の運び — ポート・ドゥ・ブラと呼ばれるバレエの動き — と彼の足の位置は本質的にヌレエフの演技への敬意の表れである。

しかし、これは何も驚くことはない。チェンと彼の振付師であるマリナ・ズエワはヌレエフの『海賊』の動画をYouTubeで何時間か観察した後にプログラムに統合させていたからだ。

「僕たちはヌレエフをモデルにし、できるだけ似るようにしました」とチェンは語った。

 

●ヌレエフによる『海賊』

 

マディソン・ヤング(18歳, 権威あるローザンヌバレエコンクールで昨年準優勝に輝き、今はヒューストンバレエ団の団員)に話を聞いてみる。 彼女とチェンはバレエウエストの『くるみ割り人形』、『白鳥の湖』、『眠れる森の美女』で一緒に踊っていたのだ。

「もしダンサーになろうとしていたのであれば、彼は間違いなく素晴らしいスターになっていただろうと思います」とヤングは語る。

バレエウエストの子供達の教師であり、過去10年間のスーパーボウルで舞台振付師を務め、多くのフィギュアスケーターにバレエを教えるカーティ・スナーに耳を傾けると「彼の胴体、頭、四肢のポジショニング、そして股関節の回転は完璧ですし、ある一定の子供達には絶対に身につかない運動感覚も持っています」と答えた。「彼のダンスをみた人は皆、彼をキャスティングしたくなりました」

 

そして、チェンはスケーティングに役立てるためにとバレエの授業 — 週6回もの授業 — をとるようになった。しかし、彼は他のそれをやるほどんどのスケーターが考えるものとは別の意義を見出していた。

「僕は、本当に楽しかったからバレエをやっていたんですよ」とチェンは話す。同年代のほとんどの男の子たちがワイワイとしているであろう時から、チェンは真剣にバレエの授業を受けていたのだ。

「彼の年齢からは考えられないような集中力を持っていました」バレエウエスト・アカデミーの教師の一人であり、7歳のチェンを指導していたヘザー・フリクセルはそう話す。 ニュースサイト、Salt Lake Tribuneの2011年の『くるみ割り人形』の舞台のレビュー記事では「クララ役のマディソン・ヤングと彼女のわんぱくな弟であるフリッツを演じたネイサン・チェンは本当に素晴らしかった」と書かれた。

 

●『眠れる森の美女』のネイサン選手。とても可愛いです。

 

その当時彼は12歳であり、今では身体の負担のためにバレエの練習があまりできなくなっているが、チェンとしては、バレエが踊れなくなることを残念がっている。

「僕が小さかった時のスケーティングを見ていると、そこにははっきりとバレエの動きや芸術性が出ているんです」とチェンは説明する。

「今の自分の芸術性について観察して見ると、あっまだあの動きが残っている!と思う部分もあれば、それと同時に、ジャンプに集中していて抜けてしまったものもあります」

(ダンスとジャンプの両立は難しいという意味で)「仮に、最もダンスの上手い選手が僕のやっている4回転5本のプログラムを滑ったとすれば、運動的な要素の量が増えてその(ダンスの)クオリティは下がるでしょう」

 

先月の四大陸選手権の時、チェンはより芸術性の高いスタイルを見せるために当初は4回転を3本にするつもりであったという。

「もし僕がトリプルだけで演技をすれば、人々は芸術性を見出してくれると思います」とチェンは言う。

「それ(芸術性)をどこかへやってしまうのは、全て4回転ジャンプによるものです」

 

とはいえ、フリクセルやロシアのタチアナ・タラソワはそれ(チェンの芸術性)を見出している。チェンがフリースケーティングで1位になり、最終的には銀メダルを獲得したグランプリ・ファイナルのテレビ解説では、タラソワはチェンのフリースケーティングを賞賛した。

そして、フリクセルは「彼は美しいポジションで四回転を降りることができるので、本当に簡単そうです。リプレイの映像を見るまで、彼が本当に4回転を跳んでいるのかどうかわからないほどです」と言う。

 

その称するところでは、フィギュアスケートはスポーツと芸術のバランスを取ろうとしているようだが、その一方でジャンプには巨大で特別な価値が置かれている。彼は、その若い脚や簡単に空中に身を預けることができる怖いもの知らずさによって、そのアンバランスから得られる恩恵を完全に理解している。

「もしたくさんの4回転ができるのであれば、そのような大きな要素をプログラム入れない手はありません」とクリスティー(バレエウエストの教育監督)は語る。

 

チェンのバレエの教師たちは、トゥールと呼ばれるバレエのジャンプの動きや、ピルエットと呼ばれる回転の動きを早く習得できたのは、スケーティングの経験から来ているのではないかとしている。

クリスティー曰く、11歳~13歳でダブルトゥールができるのはとても珍しかったという。このため、チェンは入学してまもなくずっと歳上の生徒達が集まる上級のクラスに移動された。「ネイサンは私が大人のクラスの生徒に要求するようなことができましたし、その技をするなり”これって難しいの?”といった様子でした」とスナーは笑いながら話した。

 

また、チェンは自分の性格とはかけ離れた役を演じることもできた。『くるみ割り人形』でやんちゃなフリッツと、それとは正反対の性格のドロッセルマイヤーの甥を演じた事こそがその証明である。

「ネイサンはとても若い時から成熟していましたので、フリッツに関していえば、いつもの自分なら決してしないことを演じる必要がありました」「(ドロッセルマイヤーの)甥に関して言えば、普段の自分を出すことができました」とドゥーク(スナーの息子)と説明する。

チェンは、彼の姉であるアリスとジャニスが別の自分を演じるために協力してくれたことをとても感謝している。「僕はもともとフリッツのような性格ではありませんが、重要な役だったのでみんながその役を欲していました」とチェンは語る。「僕の姉達が、舞台の上に立つのはどういうことかということ、そして自分が自分でないこと — 自分とは全く違う人格を演じること — とはどういうことなのかを理解するのを助けてくれました」

 

(この記事を読んで)すぐ近い未来に、チェンが全く別の人格でドラマチックな演技をするようになるのだだと期待するのはやめて欲しい。今現在彼ができること、そして事あるごとに圧倒される常識破りのジャンプ能力は高く評価されるべきである。

 

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今回はネイサン選手のバレエ経験についてスポットライトが当てられていましたが、実際にはバレエ以外にも体操やピアノなど様々な経験があるようです。

これ↓↓はABCニュースでネイサン選手が取り上げられた時の映像です。バレエをしている場面は勿論、ホッケーや体操などをその他の活動をしているところが収められています。

記事にあります通り、今のネイサン選手のプログラムの振り付けには明らかにバレエの動きが入っています。 本人が言うように、現段階ではそういった芸術的な要素とジャンプの統合に苦労している様子ですが、同じ世代で比較すれば明らかに成熟したスケーティングを見せていますので、今後の長い目線でみた成長が楽しみです。

来季は一体、どんなプログラムを作ってくるのでしょうか?

 - ◯フィギュアスケート, ネイサン・チェン

        
たつまに
男でフィギュアスケートにハマってしまった学生。羽生結弦選手は、人間としてもスポーツマンとしても、尊敬している人物です。。twitterもしていますので、フォローしていただけると嬉しいです↓↓

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